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アラビアの名作デザイナー、ウラ・プロコッペの作品

目次

ウラプロコッペについて

ウラ・プロコッペ(Ulla Procopé, 1921年–1968年)さんは、フィンランド・ヘルシンキ生まれの著名な陶器デザイナーです。 1948年にヘルシンキ芸術工芸学校(現アールト大学)を卒業後、同年アラビア製陶所(Arabia)に入社。以降18年間にわたり、特にストーンウェア部門で中心的な役割を果たしました。

彼女の作品は、機能美・実用性・芸術性を兼ね備えており、1950〜60年代のフィンランドデザイン黄金期を代表する存在です。

Sフォルムについて

ウラ・プロコッペさんといえば、「Sフォルム」。 と、
私は勝手に思っています。

彼女がアラビア社で手がけた「Sフォルム」は、厚みのあるしっかり目な形状で、
手に取った際の、馴染む感覚と相まって、日常的に安心して使用できます。

また、ビンテージということで、扱いづらいイメージを持たれる方も多いと思いますが
オーブンやレンジも問題なく使用できます。

このフォルムを使用したシリーズは多岐にわたるのですが、
どの絵柄も共通して、落ち着いた雰囲気を持っています。

下記で、ウラ・プロコッペさんがデザインしたシリーズをご紹介したいと思います。

代表的なシリーズは??

Liekki (1957年)

「炎」を意味するシリーズで、土器のような見た目のニュアンスをしています。
調理器具としての機能も持ち合わせていて、直火やオーブンでの使用が可能です。

Ruska (1960年)

「紅葉」を意味するシリーズで、マットな茶褐色の釉薬と個体差のある色合いが特徴です。
高い耐熱性を持ち、Liekkiと同様でオーブンから直接食卓へ供することが可能です。

Valencia

スペイン・バレンシアの陶器にインスピレーションを受けてできたシリーズ。

筆で描かれたような、深い藍色の幾何学模様が特徴。
手作りのビンテージならではの一つ一つの微妙に筆の雰囲気が変わるのがロマンに感じ

Rosmarin

「ローズマリー」をモチーフにしたシリーズ。

茶系の花模様が手描きされた温かみのあるシリーズ。
手描きの花模様をあしらったシリーズはいくつかあるのですが、
どれも雰囲気があってとても好きです。

Anemone

青いの花模様で、絵柄はRosmarinと同様です。

上品で凛とした雰囲気は、春夏秋冬どの季節でも気持ちよく使うことができます。

個人的にですが、色味や釉薬の個体差がわかりやすいので、お気に入りの色味を探すのがおすすめです。

Koralli

「サンゴ」をモチーフにしたシリーズ。ピンクベースの釉薬が特徴で茶色の葉っぱがアクセントに。

フォルムのデザインをウラプロコッペ、装飾のデザインをライヤ・ウオシッキネンが担当したものです、

Meri


「海」を意味するシリーズ。

ベースの色がなんとも言えない独特の雰囲気で、青色なんですが、グレーのような、ブルーのような、、、
夏の海岸ではなく、冷たい海を連想させる色をしています。

ブラウンのラインと、斑点が、より海らしさを演出しています。


なぜウラ・プロコッペの作品は愛され続けるのか?

  • 現代でも通用するモダンデザイン…シンプルなフォルムに、温かみのある釉薬や装飾。どんなテーブルにも馴染みます。
  • 実用性と機能美の融合…食器としての強さ(耐熱・耐久)と、視覚的な魅力が両立。
  • 一つひとつに個性がある…手描きの装飾や、窯変による色ムラは、同じシリーズでも全く違う表情を見せる。
  • 一つひとつに歴史もある…ビンテージならでは、経年による味の変化もそれぞれです

まとめ

ウラ・プロコッペは、フィンランドデザインを語る上で欠かせない存在であり、
Sフォルムの食器たちは、日常に「静かな豊かさ」をもたらしてくれる名品です。

シンプルから来る機能性と、アート性のちょうどよいバランスを持ち、
今もなお北欧ヴィンテージの中でも高い人気を誇っています。

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