ただいまと言いたくなる、わたしの空間づくり
静かな午後、ふと窓の外を眺めてみると、やさしい光が部屋に差し込んでいる。
お気に入りのマグにコーヒーを注ぎながら、そっと深呼吸をしてみる。
そんな「ほっとできる時間」が自然に生まれる、自分のおうちをそんな空間にしていきたいですよね。
今回は、北欧のインテリアにヒントをもらいながら、自分のための“心地よい居場所”の作り方をご紹介します。
北欧では、なぜ“居場所”が大切にされているの?
長くて寒い冬を乗り越えなくてはいけない北欧の人々にとって、
家で過ごす時間を「心から安らげるもの」にすることはとても重要なことです。
単におしゃれに整えるというより、
「自分が落ち着ける空間って、どんな場所だろう?」
と丁寧に向き合う習慣が、文化として根付いているのです。
北欧には「hygge(ヒュッゲ)」や「Lagom(ラーゴム)」といった言葉があり
それは、「ちょうどよく、心地いい」暮らし方を表しています。
そのような暮らしをしてきた北欧の人たちの考え方を取り入れて、
おうちをリラックスできる空間にしていきませんか?
北欧インテリアに学ぶ、心地よい居場所のつくり方
1.木や布、自然素材のやさしさを取り入れる
木のテーブルや棚、リネンのカーテンやクッション。
自然の素材は、空間にあたたかみと落ち着きを与えてくれます。
北欧の家庭では、使い込んだ木の家具や、ざっくりとした布の風合いを大切にしています。
“きちんとしすぎない心地よさ”があるから、毎日の中にリラックスが生まれるのです。
2.照明は「明るさ」より「ぬくもり」
北欧の家庭でよく見かけるのは、天井からの明るい照明よりも
テーブルランプやフロアランプ、キャンドルのような、やさしい灯り。
特に冬が長い北欧では、この「灯りのぬくもり」が気持ちを和らげてくれる存在です
明るさよりも、空間の雰囲気を整えるという視点で照明を取り入れてみると、
部屋がまるで違った印象になります。
3.「好きなもの」を集めた、小さなスペース
見せる収納や、ディスプレイの棚に
お気に入りのマグカップや器、コーヒーグッズなどを並べてみる。
使うたびに気分が上がる道具たちは、しまっておくのではなく、飾るように。
「見るたびにうれしくなる」ものが視界にあるだけで、空間の居心地がぐんと変わります。
それは、自分の“好き”と暮らすということ。
4.季節を感じるアイテムをひとつだけ
たとえば春にはチューリップを一輪、夏にはミントのグリーン、
秋は木の実、冬にはキャンドルや毛糸のブランケットを。
これはほんの一例です。みなさんがその時々にイメージするなにかを
お部屋に取り入れてみませんか?
好きなもの、実家を思い出すもの、思い出の品などなど、正解はありません。
テーブルクロスやクッションカバーの色を変えてみるだけでも十分。
大がかりな模様替えをしなくても、季節を感じるものをひとつ加えるだけで、
空間にも気持ちにも、やわらかなリズムが生まれます。
(ちなみにうちでは、ムーミンアラビアのマグと、木製のポストカードを季節ごとに入れ替えています。)
「居場所」は、だれかのためじゃなく、自分のために
心地よい居場所は、広くなくても、特別な家具がなくても、
自分が「好き」と感じられるものがあれば、自然に生まれます。
「この角度からの眺めが好き」
「この椅子に座ってコーヒーを飲むと、ほっとする」
そんな風に、「日々のなかでふと感じる心のよりどころ」を大切にしていきたいですね。
まとめ|日常に、あたたかい「わたしの居場所」を
北欧インテリアは、おしゃれを目指すものではなく、
自分の心を整えるための暮らしの道具のような存在です。
今日の空間に、ひとつだけ“気に入ったもの”を加えてみる。
ちいさな変化が、やさしく心に響くはずです。
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「インテリアを選ぶセンスに自身がない」
「たくさんあって選ぶのに迷う、、、」
そういった方は、実用性もあるもので季節感を出してみるのもおすすめ。
下記記事で紹介している食器やドリッパーは、実用性もありつつインテリアとしてもバッチリなので、
インテリアの一歩目として、自宅にお迎えしやすいかもしれません。

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