浅煎りのコーヒーをドリップしていると、時々こんな経験はありませんか?
「お湯がなかなか落ちない…」
「抽出に時間がかかりすぎる…」
浅煎りのコーヒー豆は硬く、挽くときに「微粉」と呼ばれる細かい粒子が多く出る傾向があります。
この微粉がペーパーフィルターに詰まりやすく、お湯がスムーズに落ちなくなる原因になることも。
そんなときに頼りになるのが、エアロプレスというちょっとユニークな抽出器具。
浅煎りコーヒーをもっとクリアに、もっと自由に楽しむための道具として、わたしの家でも重宝しています。
今回は、このエアロプレスの魅力と、北欧の浅煎り文化との相性、そして基本的な淹れ方をご紹介します。
エアロプレスとは?仕組みと特徴をやさしく解説
エアロプレスは、見た目は注射器のような形をしていて、空気圧でコーヒーを押し出す、ちょっと不思議な仕組みを持っています。
- 抽出時間が短い
- ペーパーフィルターを使って雑味が出にくい
- 形状的に壊れにくく、持ち運びもしやすい。
そんな特徴から、自宅はもちろん、アウトドアや旅行先でも愛用されている方が多いんです。
浅煎りにぴったりな理由
浅煎りコーヒーの魅力は、なんといってもその透明感のある酸味と、果実のようなフレーバー。
ただし、ドリップだと湯の抜けが悪くなり、抽出が過多になってしまうことも…。
エアロプレスは押し出して抽出する仕組みなので、豆の持つ軽やかな酸味や香りをそのままカップに届けてくれます。
また、湯温や撹拌の強さ、抽出時間などを調整しやすいため、自分好みの味にカスタマイズしやすいのも魅力です。
エアロプレスの基本的な淹れ方(初心者向けレシピ)
ここでは「スタンダード式」での基本的なレシピをご紹介します。
初めてでもやりやすく、浅煎りの豆にぴったりです。
■ 用意するもの
- エアロプレス本体
- ペーパーフィルター
- コーヒー豆(浅煎り)17g
- お湯(90℃前後)250ml
- タイマー、スプーン、スケールなど
■ 手順



- ペーパーをセットし、湯通ししておく
- 挽いた豆をチャンバーに投入
- 粉の約3倍の重さのお湯を注ぎ(約50ml)、スプーンでやさしく撹拌(エアロプレスごと回すでも大丈夫)
- 30秒ほど蒸らしたら、残りのお湯を注ぐ
- 合計1分30秒くらいでプランジャーをゆっくりプレスして完成(20~30秒ほどかけてプレスするイメージです。)
香りを確かめながら、カップから立ちのぼる湯気ごと楽しんでください。
北欧の浅煎り文化と、エアロプレスの親和性
北欧諸国では、浅煎りのコーヒーが主流です。
スウェーデンやデンマークのカフェでは、ベリーのような酸味のあるコーヒーを、ゆっくり味わう人の姿をよく見かけます。
北欧の「Fika(フィーカ)」のような、自分を整える時間には、淹れる時から自分なりに楽しみたいですよね。
エアロプレスは、コーヒーをドリップする習慣のある人に、新しい選択肢を与えてくれる道具です。
「自分にとって一番心地よい味」を探してみてはいかがでしょうか?
おわりに|エアロプレスで、浅煎りの魅力をもっと自由に
浅煎りのコーヒーは好きだけど、
お家だとうまくいかないときがある、、、
と感じていた方にこそ、エアロプレスはおすすめです。
ドリップのように湯量や流速に神経をとがらせなくても、シンプルな操作でクリアな味わいが引き出せる。
毎日のコーヒーが、ぐっと自由で、楽しいものになるはずです。
「今日はどんな風に淹れようかな」
そんなふうに、自分と向き合う時間をくれる道具として、エアロプレスを手に取ってみてはいかがでしょうか。
あまりドリッパーと比べるとあまりお店で見かけることは少ないエアロプレス。
ぜひ興味が湧いた方か下のリンクをチェックしてみてください。
一般的には、上の画像のように半透明な濃いめのグレーをしているエアロプレスですが、
最近カラーバリエーションが増えています。
日本では、まだあまり見かけませんが、通販ではたまに販売しています。
おすすめはコーヒーの様子がよく分かるクリア(透明)です。
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