“香りを味わう”コーラを、おうちで
子どものころから飲んできた親しみのあるシュワッと甘くて冷たいコーラ。
そのコーラとは一味違うクラフトコーラが今じわじわと人気を集めています。
クラフトコーラの主役は、スパイスや柑橘、ハーブの香り。
一口飲むとふわっと広がるスパイス香りと、あとからやってくるやさしい甘さ
これからの暑い時期にぴったりのドリンクです。
カフェや専門ブランドも増えてきましたが、実はおうちで手作りする人も増えています。
今回は、自家製クラフトコーラの魅力や使われるスパイスの特徴、
楽しみ方のアイデアまでご紹介していきます。
クラフトコーラとは?市販コーラとの違いと背景
クラフトコーラの“クラフト(craft)”とは、「手仕事」や「少量生産」といった意味をもつ言葉。
大量生産の既製品とは異なり、素材や香りの個性を活かしたオリジナルレシピで作られているのが特徴です。
一般的なコーラは、甘みや炭酸が主役ですが、クラフトコーラはちょっと違います。
- スパイスや柑橘の香りが中心
- 甘さはひかえめで、奥行きある味わい
- 見た目も瓶詰めなどでおしゃれに展開されていることが多い
飲む人や季節によって味を変えたり、香りの重なりを楽しんだりとできる
少し大人なドリンクなんです。
どんなスパイスが使われるの?香りのレイヤーを楽しむ
クラフトコーラに欠かせないのが、スパイスと柑橘の組み合わせ。
いくつか定番の材料をご紹介します。
- シナモン:甘くあたたかみのある香り。深みを出したい時に
- カルダモン:爽やかなグリーン感。華やかさが加わります
- クローブ:少しビターで重厚感のある香り
- ジンジャー:ピリッとした刺激と温かさ。身体を温めたい時に◎
- レモンやオレンジピール:フレッシュさと明るさをプラス
他にも、スターアニスやバニラビーンズなどを加えることで、
より個性的ですこし甘い香りを目立たせて仕上げることもできます。
自家製ならではの魅力は、“好きな香り”を主役にできること。
香水のように、自分だけの組み合わせを探す楽しさもあります。
使うスパイスの種類が多いと、初めて作るのに少しハードルが上がってしまうと思うので、 次はなるべくシンプルな材料で、簡単、おいしいレシピを紹介します!
スパイス香る、自家製クラフトコーラシロップのつくり方
材料
- 砂糖 300g
- お水 300g
- カルダモン 2g(殻から出した黒い種の部分)
- シナモン 1本
- クローブ 2g
- レモン1個
レモンはできれば国産・無農薬のものがおすすめ。海外産の場合は、使う前に丁寧めに洗ってください。
スパイス系は全て下記のリンクで購入いただけます。
スパイスの品質もよく、少量から購入できるのがおすすめポイントです!
手順
【1:下準備】
レモンを5mmほどの薄さに輪切りにする。 カルダモンは殻を剥いて黒い種の部分を取り出す。 シナモンスティックは大体半分に折っておく。
【2:煮る】
レモン以外の材料を鍋に入れて火にかける。(弱火〜中火)
あまり強火にするとちょっとエグみっぽいのが感じられたのと、鍋の淵の辺りに跳ねたシロップがこびりついてしまします。
10分ほど煮たら火を止めて粗熱をとる。
【3:寝かせる】
粗熱が取れたら薄切りにしたレモンと一緒に、瓶などの保存容器に移して冷蔵庫で一晩寝かす。
【4:飲む】
おすすめの割合は、「シロップ:炭酸水=1:5」くらい。
もし飲んだ時に甘いなと感じたら、レモン果汁を少し足してみてください。
少しキリッとした印象の味に調整できます。
つけておいたレモンも一緒に添えると見た目の清涼感も増すのでおすすめです。
作ったシロップは冷蔵保管で1週間目処で召し上がるのがおすすめです。
飲んでみてもう少しピリッとした感じがいいと感じたかたは、煮る時に生姜かジンジャーパウダーなどを加えると、少し大人な印象の味になると思います。
アイスでもホットでも、香りと過ごすひととき
クラフトコーラは、気温や気分に合わせていろんな楽しみ方ができます。
- 夏は、炭酸で割って爽やかに 氷を入れたグラスに注げば、アウトドアやピクニックにもぴったり。
- 冬は、お湯や紅茶で割ってほっこりと ホットドリンクとしても楽しめます。ジンジャー多めのレシピなら、身体を内側から温めてくれます。 また、カフェオレに少し入れるのもおすすめです。
- 香りを感じるひとときに 気分転換したいときや、ゆったりしたいとき。 “香りを味わう”ことそのものが、小さなご褒美になります。
「自分の好き」を重ねてつくる一杯
クラフトコーラは、昔から馴染みのあるコーラを自分好みにアレンジできる楽しみがあります。
使うスパイスの種類、濃さの調整──
ほんの少しの違いで、まったく異なる味わいが生まれます。
私もまだまだ試してみたいスパイスもたくさんあります。
ぜひ、あなたの“好き”を詰め込んだ一杯を見つけてみてください。


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